令和8年度発掘調査情報

諏訪町遺跡すわまちいせき

調査中
調査期間
4月~12月
場所
福島県岩瀬郡鏡石町諏訪町
該当時代
縄文・古墳・奈良・平安時代
調査原因
遊水地建設

6月の作業風景

 ドローンを使って竪穴住居跡を中心に写真撮影を行いました。

写真8_result.jpg

写真1:ドローンによる空中写真撮影風景

写真9_result.jpg

写真2:住居跡群周辺の空中写真

45月の作業風景

 諏訪町遺跡の調査を開始しました。今年度は主に昨年度に調査した地点の西側を調査する予定です。

写真1_result.jpg

写真1:表土剥ぎ作業風景

 早速、多くの竪穴住居跡や掘立柱建物跡、溝跡、小穴群を確認しました。奈良時代から平安時代の遺構が中心となるようです。

写真2_result.jpg

写真2:竪穴住居跡群検出状況

 

 諏訪町遺跡の中で一番大きくて新しい住居跡である3号住居跡からは、カマドを中心に多くの土師器(はじき)が出土しています。出土した土器にロクロ整形の痕跡が残っていることから平安時代のものと考えられます。

写真3_result.jpg

写真3:3号住居跡・カマド出土遺物検出作業風景

写真4_result.jpg

写真4:3号住居跡土器出土状況

 同じく、3号住居跡の柱穴には柱の根元が腐らず残っていました。この時代の住居跡に柱が遺存している例は珍しく、とても貴重な資料です。柱穴の底からは常に水が湧いていて、こまめに排水しながら調査をしなければなりません。しかし、この水分のおかげで約1200年前の木柱が遺存したと考えられます。

3号住居跡よりも古い4号住居跡の壁際からは多量の炭化材が見つかっています。これらの炭化材は壁を支えた部材や屋根材が焼け落ちたものである可能性があるため、壊さないよう様々な道具を使って検出し、出土状況を観察します。

写真5_result.jpg

写真5:3号住居跡・木柱根出土状況

  さらに、3号住居跡内の小穴から漆のようなものが付着した織布製品が出土しました。

 写真6_result.jpg 写真6:出土直後の織布製品

 3号住居跡よりも古い4号住居跡の壁際からは多量の炭化材が見つかっています。これらの炭化材は壁を支えた部材や屋根材が焼け落ちたものである可能性があるため、壊さないよう様々な道具を使って検出し、出土状況を観察します。

写真7_result.jpg

写真7:住居跡・炭化材検出風景