令和7年度発掘調査情報

東川原遺跡ひがしかわはらいせき

調査中
調査期間
4月~12月
場所
福島県西白河郡矢吹町東川原
該当時代
縄文・古墳・奈良・平安時代
調査原因
阿武隈川上流大規模災害関連

・6月の調査風景

矢吹町の東川原遺跡では発掘調査が始まってから二か月近くが過ぎ、ホームページの更新が始まらぬうちに排土山に芽吹いた雑草たちが逞しく育ってしまいました。お待たせしてしまい大変申し訳ございません。皆様いかがお過ごしでしょうか。今回は初めての更新ですので6月の調査風景を通じて遺跡の様子をお伝えできればと思います。

現在、重機による表土掘削と作業員さんたちによる遺構の検出作業が概ね完了し、本格的な遺構の掘削作業が進んでいます。すでに奈良時代から平安時代にかけての立派な掘立柱建物跡や竪穴建物跡が数多く検出されており、いよいよ発掘調査らしい風景になってまいりました。気温・湿度ともに高い日々が続く中での大変な作業ではありますが、幅広い年齢層の個性豊かな作業員さんたちが集まり、これからどんな成果が出るのかという期待に胸を膨らませながら和気藹々と調査が進んでいます。

723日には遺跡を実際に見学していただける現地公開も企画しています。詳細については遺跡調査部のHPに掲示していますので、そちらも是非ご確認ください。

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写真1 住居跡を掘っています。

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写真2 掘立柱建物跡の大きさをわかりやすく表現するため、柱穴の中に作業員さんたちが入ってくれています。

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写真3 竪穴建物跡の写真撮影に向けてきれいに清掃しています。

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写真4 深い穴の調査をしています。

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写真5 ベテラン作業員さんが初めて調査に参加する若手作業員さんに発掘のコツを伝授してくれています。