大谷上ノ原遺跡
調査終了
- 調査期間
- 平成28年4月~11月(調査終了)
- 場所
- 双葉郡楢葉町大字大谷字上ノ原
- 該当時代
- 旧石器時代、縄文時代、平安時代
- 調査原因
- 常磐自動車道ならはスマートインターの建設
大谷上ノ原遺跡は阿武隈高地の段丘上に立地する遺跡です。 いままで4回の発掘調査が行われており、旧石器時代、縄文時代、平安時代の複合遺跡であることがわかっています。特に旧石器時代では姶良(あいら)Tn火山灰(約3万年前)の上下の層から石器が多数出土しています。浜通り地方での旧石器時代の調査例は少なく、注目される遺跡です。
5月25日のようす
重機を搬入して遺跡の上に堆積した土の除去を開始しました。
常磐自動車道ならはパーキングエリアがすぐ近くに所在しているので、安全に配慮しながら作業をしています。

6月7日のようす
重機で遺構のある層(橙色の土)まで掘り下げています。重機のオペレーターさんは、センチ単位で起伏に沿わせながら丁寧に掘り下げてくれます。これぞ日本が世界に誇るプロフェッショナルの技術です。重機のオペレーターさんをはじめ、さまざまな人の情熱が、良い調査へとつながっていくのです。

7月20日のようす
赤土の地層から後期旧石器時代後半期(約3万年前)のナイフ形石器が出土しました。

初めてみる石器に作業員さん達は興味深々で、楢葉町の太古の歴史について大いに盛り上がりました。

9月1日のようす
引き続き旧石器時代の調査をしています。現在まで石器が20点ほど出土しており、このうち2点の剥片が接合しました。
写真は3万年の時を超え、再びひとつにになった剥片です。

10月5日のようす
遺跡の上空から写真撮影を行いました。これにより、調査区の全体像を写真に残すとともに、遺跡と周辺の地形の関係が把握できます。
南西側から遺跡を写しました。写真左に見えるのが常磐自動車道ならはP.A.です。

2月7日のようす
今年度調査した大谷上ノ原遺跡の報告書は石器の実測・ 写真撮影、原稿執筆が完了し、現在は校正作業を行っています。
写真は、報告書に掲載される写真の色合いを校正しているところです。

