令和6年度発掘調査情報

根田遺跡ねだいせき

調査中
調査期間
4月~11月
場所
南相馬市小高区小屋木字根田
該当時代
弥生時代 奈良・平安時代
調査原因
農業基盤整備事業

5月20日の様子

根田遺跡の発掘調査が始まりました。根田遺跡は南相馬市小高区の小屋木地区に位置しており、すぐ北側に小高川が流れています。小高川を挟んだ北側には、国指定史跡横大道製鉄遺跡群が立地する飯崎丘陵を望むことができます。

5月20日から作業員による遺構の検出・精査を開始しました。作業は、移植ベラやスコップを使って手作業で地道に掘り下げていきます。

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写真1 発掘調査の様子

 土器や石器などの遺物が出土したら、遺物を傷つけないように丁寧に土を取り除いていきます。発掘作業の結果、弥生時代の土器や石器を含む土層から、完全な形の石庖丁が出土しました。石庖丁は、福島県浜通り地域北部で多くみつかっており、稲穂の先を摘む道具と考えられています。根田遺跡のある小屋木地区では弥生時代から稲作が行われていたのかも知れません。

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        写真2 出土した石庖丁