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石器を作る

 まほろんでは、実技講座としてさまざまな募集型の体験学習を実施しています。平成15年度は、土器づくり、カラムシから紡いだ糸での布づくり、石庖丁づくり等の実技講座を実施してきましたが、その最後をかざり、3月20日に石器づくりを実施しました。
 当日は、小学年生から年配の方まで13名のみなさんが参加されました。まほろんの収蔵庫には旧石器時代のナイフ形石器から、縄文時代の石鏃まで、たくさんの石器が収蔵されていますが、今回は黒曜石を使って石の槍を作ってみました。原石から石器に適した大きさの剥片を剥ぎ取る作業までは当館の職員が行い、参加者のみなさんには形を整える工程を体験してもらいました。黒曜石は代表的な石器素材で、その破片は鋭い切れ味があります。製作工程で、かなり破片が飛び散るので、参加者にはゴーグルを付けていただき、膝に皮の代わりのゴム板をあててもらいました。準備が整ったら、鹿角製のハンマーで石の縁を叩いて形を整えていきます。きれいに形を整えるためには、ハンマーを当てる場所や角度、力の加減を工夫しなければなりません。それでも、石の槍に近い形のものが次々と出来上がり、みなさん満足されたことと思います。
 今年度も、新メニューを含む様々な募集型の体験メニューを実施する予定です。(詳しくは裏面のページをごらんください。)前年と違っている点は、受付を先着順にした点と電話等での申し込みもOKとした点です。また、ホームページでも申し込みが行え、募集状況もわかるようにしました。是非、まほろんの体験学習にご参加ください。


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