まほろん実技講座

「家族で土器づくり」の様子

 「家族で土器づくり」は、平成29年6月11日(日)に、土器の製作、7月15日(土)に土器の野焼きを行いました。今年度は15名の方が参加されました。

  1.本物の土器の観察

 最初に、まほろん収蔵の土器から、参加者がつくる土器の見本を選んでいただきました。今回見本として選んだ土器は、縄文土器4点、弥生土器3点、土師器3点です。

 本物の土器を見ながら、その大きさや形、文様などを観察しました。
     
 

2.製作@輪積み

 担当の職員が、土器のつくり方を説明した後、いよいよ製作開始です。

 今年度は、1人1sの粘土で製作しました。輪積みといって、粘土ひもを輪っか状にして積み上げていく方法で、成形していきます。

     
 

3.製作A施文

 形ができたら、縄文原体や竹管などをつかって、土器に文様をつけました。

 見本の土器を見ながら、本物そっくりの文様をつける参加者もある一方で、文様だけは、オリジナルでつける参加者もありました。

 

   

 

  4.完成

 お昼休みをはさんで製作を行い、午後2時頃までには、全員が製作を終えました。

 このあと、ほぼ1か月、作品は屋内で乾燥させました。


 
     
 

5.野焼き@

 7月15日に、野焼きを行いました。当日は、見学に来られた参加者もいました。

 作品を火元の周りに並べ、午前中かけて土器の向きを時々変えながら、万遍なく「あぶり」を行いました。

 土器の表面が黒くなってきたら、全体を薪で覆って一気に焼き上げる「本焼き」を行いました。

     
 

6.野焼きA 

 「本焼き」して、約30分ほどで、材が燃え落ち、焼きあがった土器が姿を現しました。

 今年度は、乾燥期間を十分にとったこと、粘土量が少ないため乾燥が早かったことなどから、参加者の作品は割れることなく焼き上がりました。

 出来上がった作品は、無事に参加者全員にお渡ししました。満足のいく作品ができたでしょうか?