まほろん実技講座
「カラムシから布をつくろう」の様子
 まほろん実技講座「カラムシから布をつくろう」は、全3回の講座で、第1回は平成29年7月9日(日)、第2回は平成29年7月23日(日)、第3回は平成29年8月27日(日)に実施しました。
 

第1日目 7月9日(日) 刈り取りと「おひき」

 はじめに「古代の畑」でカラムシの刈り取りを行いました。今年度は、一人あたり20本程度のカラムシを刈り取りました。刈り取ったカラムシは葉や枝を取り除き、しばらく水に浸しておきます。

     
 

 カラムシの茎の表皮を取り除き、繊維質の部分を取り出す作業を「苧引き(おひき)」と呼びます。苧引きは簡単そうに見えますが、きれいに繊維だけを取り出すのは、案外難しい作業になります。

     
 

 今年度は、いままで苧引きに使っていた板に加えて、新たに福島県昭和村で使用されている「苧引き板」を再現したものも用意しました。

     
 

第2日目 7月23日(日) 糸つむぎ

 第2回目では、糸づくりを行いました。はじめに、職員から糸の撚り方についての指導が行われました。

     
 

 糸の撚り方の応用編として、縄綯いのやり方についても触れました。それぞれやりやすい方法で糸に撚りをかけていきました。

     
 

 布に必要な分だけの糸をつくるためには、かなりの時間と根気がいります。みなさん黙々と糸をつくっていました。

     
 

第3日目 8月27日(日) 作品製作

 今年度は、コースターと小袋を作成しました。コースターは、アンギンと呼ばれる種類の布をつくります。アンギンの編み方のうち、「越後アンギン」の技法で作成しました。

     
 

 ときどき職員が補助に入りながら、布の完成にむけてコースターと小袋を編んでいきます。糸づくりと同じく地道な作業が続きます。

     
 

 完成した作品をもって記念撮影です。3回の講座お疲れさまでした。