まほろん実技講座
  「竹かごづくり」の様子
 平成29年11月12日(日)、12月3日(日)、12月17日(日)、12月24日(日)の4回シリーズで、実技講座「竹かごづくり」を開催しました。参加者のみなさんは、みかんなどを入れるのに最適な六つ目編みのかごを材料のヒゴを作るところから開始し、当館職員の手助けも受けながら、なんとか完成にこぎつけました。
 

1.ヒゴづくり

 最初に、かご編みの歴史を、縄文時代の出土品の写真を見ながら学習しました。その後、まほろんの一画にあるヤダケ林で、どのような状態の竹がかごの材料に適しているのかを、実物を手に取って覚えました。屋内にもどり、当館職員による竹割りとヒゴ取りのレクチャ―を受けて、いよいよヒゴづくりに挑戦しました。苦戦しながらも、なんとか既定の本数のヒゴを取り、良いヒゴと悪いヒゴをえり分けて1回目は終了しました。

     
 

2.底編み

 1回目で選んでおいたヒゴを束ねて揉み、カドを丸めて水で洗ったら、いよいよ底編みの開始です。当館職員のアドバイスを受けながら、一本一本隣合うヒゴの重なり具合を確認しながら、18本のヒゴで六角形をつくるように編んでいきました。底の部分を編み上げて2回目は終了しました。

     
 

3.立ち上げ

 六角形の底に沿ってヒゴを折り曲げ、まわしヒゴを編み込みながら、かごを立ち上げていきます。六角形の底編みは平面ですが、立ち上げてからは立体なので、難易度があがります。立ち上げの最初の一段目が特に難しいようでした。3回目は出来たところまでで終了しました。

     
 

4.縁巻き

 当館職員の手助けで、午前中で立ち上げを終了させ、最後の工程の縁巻きにとりかかりました。縁の枠材を仮止めし、長い縁巻用ヒゴで巻いていきます。

     
 

5.完成

 縁の枠材が見えなくなるまで巻いて、ヒゴの端を処理したら、かごの完成です。縁を巻くまで、心もとなかったかごも縁を巻くことで見違えるような出来映えとなりました。