遺跡の内容
江平遺跡は、阿武隈川東岸の段丘上に立地しています。
遺跡からは、円墳を中心とした31基の古墳のほかに、古墳時代および奈良・平安時代の住居跡合わせて74軒、奈良・平安時代の建物跡98棟などがみつかっています。
特に、注目される木製品が、遺跡西側の沢地部分からは発見されました。
沢からは、天平十五(743)年と墨書きされた木簡が出土しており、「続日本紀」の記述を考古学的に裏付ける資料となっています。
木簡には、聖武天皇が最勝王経の読経を命じたことを受けて、江平遺跡周辺に居住していた人が最勝王経と大般若経をたくさん読経したという内容が記されています。
また、木簡の出土したすぐ近くからは、竹製の横笛もみつかっており、年代が明確なものとしては、最古級とされ、とても貴重なものとなっています。
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