館長あいさつ


 まほろんは、福島県教育委員会が発掘調査を行った遺跡の出土品などを一括収蔵・保管して後世に継承するとともに、貴重な文化財を活用する施設として、平成13年に開館しました。
 以来、「遺跡から学ぶ自然と人間のかかわり」をテーマに、“見て・触れて・考え・学ぶ”体験型フィールドミュージアムとして、展示や体験活動、講座・イベントなど、多くの皆様が文化財に親しむ機会を提供してまいりました。

 昨年から、世間では新型コロナウィルス感染症流行に関する制限を緩和するムードに包まれています。当館における体験活動等も感染症流行以前の状況に徐々に戻しつつあります。皆様が安心・安全により楽しみ、学べるように、体験活動の場を提供できるよう努めているところです。
 
令和6年度は、子ども向けのU-15の考古学、前田遺跡の成果速報展など、好評だった企画を継承しつつ、より内容を充実させて実施いたします。さらに、浜通り地域の中でも双葉郡の遺跡に注目し、東日本大震災と福島第一原発事故からの復興事業に関連して実施された埋蔵文化財発掘調査の成果を紹介するととともに、地域の文化財を守り、継承することの意味を考える展示も予定しております。

 ふくしまの歴史と文化を未来につなぐ文化財保護拠点として、さらに発展させていくべく、職員一同一層努力してまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

令和6年4月1日
      


福島県文化財センター白河館
館 長  石 川  日 出 志
 
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