2020年
      新春のご挨拶

 2020年を迎え、新春のお慶びを申し上げます。
 福島県文化財センター白河館(まほろん)は、今年で開館20年目を迎えます。私自身にとりましても、2011年4月に館長に迎えられて以来、早いもので10年目ということとなります。
 着任当時のことは、今なお鮮明に記憶しています。と申しますのも、そのわずか1ヶ月前に東日本大震災と原発事故が発生し、当時福島県はまさに混迷の中にありました。じつは父の故郷でもある福島県の復興のため微力を尽くしたいとの初心を忘れず、本年もまた職員と心を一つにして、文化財の保護と活用の仕事を通し、県民、特に子供たちの心の復興に取り組みたいと考えております。
 そこで、今春のまほろんは、新春恒例干支展示「ネズミでございマウス」を皮切りに、企画展「ふくしま鉄ものがたり」、「まほろん冬まつり」、シンポジウム「鉄の道をたどる」など、寒い季節を熱くするような、まほろんならではの、さまざまな催しを準備しております。多くの皆様のお越しを心からお待ちしております。



令和2年1月5日

  福島県文化財センター白河館
    館 長 菊 池 徹 夫