お わ り に

 埴輪は、古墳時代に生きた人々のようすを今に伝える貴重(きちょう)な存在です。そしてそこには当時語られていたであろうさまざまなドラマが見えかくれします。その多くはいまだナゾに包まれたままで、これを解き明かしていくためにはこれからも多くの発掘調査と研究が必要です。もしかすると皆さんの家の周りにも埴輪をめぐらす古墳がひとしれず眠(ねむ)っているかもしれません。わたしたちは、これからもこのような文化財(ぶんかざい)や遺跡(いせき)を守っていかなければならないのです。

今回展示した資料についての本
『天王壇古墳』本宮町文化財調査報告書第8集 本宮町教育委員会(1984)
『原山1号墳発掘調査外報』福島県立博物館調査報告第1集 福島県教育委員会(1982)
『企画展 東国のはにわ』福島県立博物館(1988)
『いわき市史』第8巻原始・古代・中世資料 いわき市(1976)
『福島県の文化財−国指定文化財要録−』福島県教育委員会(1989)
『福島県の文化財−県指定文化財要録−』福島県教育委員会(1986)