埴輪の時代の終わりに 
−いわき市神谷作(かみやさく)101号墳(ごうふん)の埴輪−


冠をかぶりあぐらをかく男性

 神谷作101号墳は、昭和23年の発掘調査によって多くの埴輪が出土しました。この古墳から出土した埴輪は、埴輪が古墳から姿を消すより少し前の6世紀(せいき)中頃の特徴をそなえています。連続する三角形(さんかくけい)の文様(もんよう)が描かれたかわった形の冠(かんむり)をかぶる男性の埴輪は、古墳に葬られた人物をかたどったという説もあります。このような埴輪は埴輪のマツリのもっとも新しい段階に出現します。
このほか、巫女(みこ)の埴輪、ひざまづいた姿勢(しせい)の男子像(だんしぞう)、武人(ぶじん)、馬の埴輪などを展示しています。