まほろん実技講座
「竹かごづくり」の様子

 平成28年12月11日(日)・12月17日(土)・12月18日(日)の3日間にわたり、実技講座「竹かごづくり」を行いました。今年度初めて実施した内容でしたが、材料のヤダケの採取から、ヒゴ取り、「六ツ目編み」によるかご編み作業までの過程を、体験していただきました。
1 竹かごについての説明

 1日目(12月11日)は、はじめに、担当職員が、竹かごづくりの手順等について説明しました。このあと、参加者は、まほろん敷地内の竹林に移動して、材料のヤダケの採取を行いました。

   
2 竹林での材料採取

 竹林では、かごに適した材料の竹を吟味し、真っ直ぐな2年モノを採取するようにしました。
   

3 ヒゴとり

 かごの材料になる竹ヒゴは、竹を最初に2分割してから、さらに4分割し、そこから「抱き剥ぎ」と呼ばれる方法で表側の部分だけを取ります。
 この作業が、竹かごづくりで最も難しい作業なので、初めは、まほろん職員が丁寧に説明しながら、一緒に挑戦しました。
 受講者の皆さんにも、時間をかけて、できるだけ体で覚えていただきました。

   

4 底編み

 2日目(12月17日)からは、いよいよ、かご編みの作業です。1日目に加工したヒゴから、長さ・厚さ・幅などの適当なものを選び出し、かごづくりに必要な24本のヒゴを用意します。
 今回の編み方は、「六ツ目編み」です。まずは、3方向にヒゴを組み合わせて六角形の編み目をつくっていく底編みをしました。
 この日は、参加者全員が底編みまでを終わらせることができました。


 

5 かごの立ち上げ説明

 3日目(12月18日)は、かごの立ち上げ、側面(胴)編み、縁の処理を行いました。
 立ち上げでは、「立ち上がり一寸(いっすん)が難しい」と言われるため、最初に職員が編み方の説明をしました。

   

6 かごの立ち上げ

 受講者も編み方に慣れてくると、比較的スムーズに作業を進められるようになりました。
 だんだんと、かごらしくなってきましたね。

   

7 胴部の編み方

 立ち上げの作業では、全体の形がくずれないように、胴部の編み目を整えていきます。
 縁の処理では、縁芯材をカゴ縁の内側と外側に入れ、その上を縁巻きヒゴ(1年もの)で固定します。これで、かごが頑丈になります。

   

8 完成後の記念撮影

 完成した作品を手に、受講者の皆さんと一緒に記念撮影しました。
 今回、初めて「かご編み」を体験された方の中にも、「今度は、ぜひ、自分ひとりの力で編めるようになりたい」とおっしゃる方もいました。