まほろん実技講座
「鹿角の釣針で魚を釣ってみよう」の様子

 平成28年7月24日(日)・8月7日(日)に、まほろん実技講座「鹿角の釣針で魚を釣ってみよう」を実施しました。受講者は、鹿の角でつくった釣針を使って、実際に魚釣りに挑戦しました。
 

1.釣針づくり

 釣針の形は、縄文時代の出土品をモデルにしました。鉄並みに硬いと言われる鹿角を、棒ヤスリで根気よく釣針形に削っていきます。
 

 

   
 

2.釣針の仕上げ

 釣針づくりの目的は、魚を釣ること。針先を鋭く仕上げないと、魚は掛かりません。折らないように注意しながら、針先を細く尖らせます。
 

     
 

3.棒ウキづくり

 茅に楊枝を差し込んで、棒ウキをつくりました。茅は、春にカラスが野外展示の「縄文時代の家」から抜いたものです。巣づくりにでも使うつもりだったのでしょうか?
 

     
 

4.竿づくり

 縄文時代の釣法については不明な点が多いですが、今回の魚釣り体験用に矢竹で竿をつくりました。
 矢竹は、まほろんの竹林から調達したものです。
 

     
 

5.魚釣り体験

 8月7日、いよいよ「アクアマリンふくしま」での魚釣り体験です。対象魚は、20p前後のアジです。果たして、鹿角製の釣針で本当に魚が釣れるのか?結果はご覧のとおり、魚が掛かった瞬間です。
 

     
 

6.釣り上げのタイミング

 棒ウキの沈み具合を見て、竿を上げるタイミングを計ります。棒ウキが完全に沈んだ瞬間が、釣り上げのタイミングのようでした。
 

     
 

7.釣掛かりの状況

 魚の上あごに、鹿角製の釣針がしっかりと刺さっています。釣針のサイズは、対象魚の大きさで決まります。縄文時代の釣針はとても大きいので、大物を狙っていたのでしょう。
 

     
 

8.釣った魚の実食

 魚釣り体験に参加した全員が、魚を釣ることができました。アクアマリンでは、釣った魚はすべてフライにして実食することになっています。魚釣りをとおして、命の尊さ、食の大切さを学ぶ貴重な体験ができました。