まほろん実技講座

「家族で土器づくり(初級編)」の様子

 「家族で土器づくり(初級編)」は、平成28年5月15日(日)に土器の製作、平成28年6月12日(日)に土器の野焼きを行いました。今年度は15名の方が参加されました。

  1.成形@粘土づくり

 土器の製作では、初めにビニール袋に粘土と砂を入れ、30分程度踏んだり捏ねたりして混ぜ合わせ、粘土中の空気を抜く作業を行いました。
 小さいお子さんには大変な作業だったので、粘土を小分けにして手で捏ねる家族もありました。
     
 

2.成形A輪積み

 粘土ができたら輪積みによる成形です。まず、土器の底の部分になる円盤をつくります。その上に紐状に伸ばした粘土で輪を積み足しながら、継目を消していきます。
 参加者は、まほろん収蔵の本物の土器を見本にしながら、形が崩れないように慎重に成形していました。


     
 

3.成形B施文

 形ができたら、文様をつけます。縄や竹管などの縄文原体を使って、慎重に文様をつけていきました。
 このあと、成形・施文した土器は、ほぼ1か月屋内で乾燥させてから、野焼きします。

   

 

  4.野焼き@あぶり

 野焼きの当日は、最初に、土器を火元の周りに並べ、約1時間かけて土器の表面を万遍なく火であぶりました。
 土器の向きを時々変えながら、作品全体が火であぶられるようにします。参加者も一緒になって、作品の向きを変えたり、薪をくべたりしていきました。
     
 

5.野焼きA本焼き

 土器の表面が黒くなってきたら、全体を薪で覆って本焼きになります。30分ほどで、材が燃え落ち、焼きあがった土器が姿を現しました。

     
 

6.野焼きB冷却

 火力が衰えてきたら、作品をおき炭から離し、さらに1時間ほど自然冷却させました。
 作品が割れないか心配されましたが、参加者の作品の大半は、幸い割れませんでした。

     
 

7.野焼きC完成

 最後に作品を手に記念撮影です。満足のいく作品ができたでしょうか?