まほろんイベント

「歴史と植物を学ぶ野外展示解説会(6月)」の様子

 平成28年6月26日(日)に「歴史と植物を学ぶ野外展示解説会」を行いました。
 これまで、まほろんボランティアの活動の中で実施してきた「植物観察会」を拡充して、人と植物との関わりに焦点を当て、より詳しい内容の解説会として始まった新たな企画です。
 午前の部、午後の部、あわせて26名の方が参加されました。

 

 エントランスに集まり、観察会のみどころを説明しています。午後の部は、当日開幕した「まほろん森の塾」塾生も参加しました。
 
     
 


 解説は、まほろんボランティアにバトンタッチ。縄文時代の家の周りに生息するクリ・クルミ・ドングリなどの樹木を観察しながら、縄文時代の主食がこれらの木の実であったという研究成果を説明しました。

     
 


 また、家の入口わきにはカラムシが育っていました。カラムシは、皮の繊維部分を利用して縄や布の材料になったと考えられています。

   

 

 
 前方後円墳と奈良時代の家の間にある、ヤマザクラとアカシデの連理木を解説しています。
 樹種の異なる連理木は非常に珍しいもので、「縁結び」の象徴としてまほろんの新たなスポットになるかもしれません。
     
 


 中世の館跡わきにある樹木を観察しながら、同時期開催の「まほろん万葉集」で掲示されている、マツやナラを題材にした和歌を紹介しました。最後に古代人の感性にふれて、観察会は終了しました。
 今年度の「歴史と植物を学ぶ野外展示解説会」は、10月23日(日)にも開催を予定しています。