平成28年度

 出前講座 いわき市立内郷公民館


 5月21日(土)に、出前講座をいわき市立内郷公民館で行いました。いわき市でスタートした土曜学習の「みまや土曜たいけん隊」の一環で、いわき市立御厩小学校の児童1年生から6年生まで計103名が参加。「土器さわり」・「火おこし」・「拓本」などを体験しました。

  1.内郷の歴史

 開講式のあと、「内郷の歴史」と題して、スライドを使って、地元の歴史のお話をしました。
 内郷地区には、常磐炭鉱にまつわる近代化遺産や、国宝に指定されている「白水阿弥陀堂」など、貴重な文化財がたくさんあります。
 まほろん職員が質問すると、元気いっぱいに手を挙げて答えてくれました。皆さん、地域の歴史のことをよく知っていて、大変に驚きました。
     
  2.本物の土器や石器にさわってみよう


 今回、まほろんから本物の土器・石器を持っていきました。
 常磐自動車道の建設にともなって発掘調査が行われた、いわき市四倉町の タタラ山遺跡で見つかった縄文土器や、石の斧、鏃(やじり)などです。復元した道具とも見比べながら、じっくり観察していました。
 まほろん職員の話を、皆さん、熱心に聞いていました。
     
   

 
 数千年前の人が実際に使った本物の土器・石器に直接触れる機会は、なかなかないと思います。
 本物の縄文土器や石器に触った感触はどうでしたか?  
     
  3.火おこしに挑戦

 火おこしは、3〜6年生を対象に、公民館の駐車場で行いました。
 御厩小学校の先生方、PTA役員の皆さんも一緒になって体験。校長先生は、まほろんで体験したことがあるそうです。
 2人1組になって「マイギリ」という道具を使っての火おこしに、初めての皆さんは、最初は悪戦苦闘。
 でも、見事に着火に成功したペアもありました。自分の力で火をつけられる感動は、格別だったのではないでしょうか?
     
  4.拓本に挑戦

 拓本は、1〜2年生を対象に行いました。
 縄文土器の破片を多数用意して、墨やクレヨンを使って模様を写し取る体験をしました。色んな色のクレヨンで、何回も拓本をする様子も見られました。
 最後に、模様を写し取った紙を台紙に貼って、遺跡の名前、遺跡の特徴などを書いてもらい、記念にお持ち帰りいただきました。
 今回の体験は、本物の土器や毛皮に触れたり、昔の火おこしを体験するなど、皆さん、とても楽しんでもらえたようです。またお会いしましょう!