平成27年度

 おでかけまほろん北塩原村立裏磐梯小学校


 5月15日(金)に、おでかけまほろんを北塩原村立裏磐梯小学校で行いました。6年生9人が、地域の歴史と文化財の話、火おこし・弓矢体験を行いました。

  1.地域の歴史と文化財の話

 最初に、裏磐梯小学校のある裏磐梯地域の歴史と文化財についての話を、まほろん職員がしました。
 学校からもよく見える磐梯山は、明治21年(1888年)に噴火し、このときに檜原湖などの湖が誕生しました。噴火前と後の地図を見比べながら、地形の変化について学びました。
 今は湖の底になった場所にも遺跡のあったことを知って、皆さん、驚いた様子でした。
     
 

 続いて、会津地方の歴史と文化財について学びました。まほろんから、会津若松市にある大塚山古墳から出土した「三角縁神獣鏡」の復元品を持参し、皆で手に取って観察しました。
 歴史の教科書などにも登場する有名な「古代の鏡」ですが、実際に手に取ると、その重さや、裏側にある複雑なレリーフ(浮き彫り)模様など、今まで知らなかった新たな発見が、たくさんあったようです。
     
  2.火おこし体験

 さて、今度は、いよいよ、火おこし体験に挑戦です。
 2人1組になって、紐を巻きつけながら回転する舞ぎりを使って火種をつくりますが、やはり、皆さん、初めての体験とあって、悪戦苦闘していました。
 途中から場所を変えてみたりして、試行錯誤の末に、ようやく火種ができたときには、喜びもひとしおだったようです。
     
 

 火種ができたら、火口(ほくち)にくるんで、火箸にはさみ、風を送って炎にします。
 ライターやマッチのなかった時代、毎日の生活に不可欠な火をつけるために、昔の人がとても苦労をしていたことを、皆さん、実感していたようです。
     
  3.弓矢体験

 最後は、弓矢体験です。これも、皆さん、初めての体験だったようですが、何度もチャレンジするうちに、弓矢の持ち方や姿勢など、上手に矢を発射するためのコツがわかってきます。
     
 

 狙いを定めても、矢がまっすぐ飛ぶとは限りません。弦をいっぱいまで引き絞り、発射する寸前まで矢をつまむ指の力を抜かないことが肝心です。
 勢いよく飛んだ矢が、的のど真ん中に命中して「バン」と大きな音がするたびに、「オーッ!」と歓声が上がりました。
 わずかな時間でしたが、皆さん、とても上達が早かったです。「もっとやりたーい!」「今度は、まほろんに行ってやるぞ!」の声も。是非、お待ちしてます。
     
  4.感想発表とあいさつ

 最後に、代表で感想発表とあいさつをして、楽しかった「昔のくらしの体験」も終了です。
 火種ができるまで夢中で頑張った「火おこし」、そして、矢が的に命中するときの快感を味わった「弓矢体験」。
 また、できるといいですね!