平成26年度

 おでかけまほろん矢祭町立石井小学校


 5月22日(木)に、おでかけまほろんを矢祭町立石井小学校で行いました。6年生13人が、土器さわり・火おこし体験を行いました。

 

1.いろいろな土器にさわってみよう

 今回の「おでかけまほろん」では、まほろんに収蔵する本物の土器や石器を学校にお持ちして、皆さんに実際に触ってもらいました。

 まほろんの学芸員の説明を聞いて、様々な形、使い方のある土器や石器について学んでから、それを実際に触ってみました。弥生時代に始まった米づくりで稲穂をつみとるのに使われた「石包丁」など、実際に触ってみた感想はどうでしたか?

     
 



 これは、古墳時代から平安時代に多くつくられた「土師器(はじき)」と呼ばれる土器の一種です。縄文土器や弥生土器と比べて、今の焼き物に近くなってますね。

 それぞれ、実際に手で触りながら、感触を確かめてもらいました。

     
 

 まほろんからは、熊と鹿の毛皮や、弓矢などの大昔の道具の復元品も持っていきました。

 熊と鹿では、同じ毛皮でも手触りがまったく違いますね。ちなみに皆さんの触ったのは、本物の毛皮ですよ♪

     
 

2.火おこし体験

 土器などに触ったあとは、いよいよ「火おこし体験」です。最初に学芸員が、大昔から人間の暮らしにとても大切だった「火を使う目的」や「火の起こし方」などの説明をしました。

 現代のようにマッチやライターがなかった時代、どんな風に暮らしに必要な火を起こしていたのか、これから実際に体験してもらいます。

     
 



 2人1組になって、火おこし道具の「まいぎり」の棒の先を、火きり板の上に立て、ひもが棒に繰り返し巻きつきながら回転して起きる「摩擦(まさつ)」で、火だねをつくります。

 力を入れすぎると回転が止まってしまうので、あまり力を入れないのがポイントです。

     
 



 今回は、ほぼ全員が「まいぎり」での火おこしに成功しました。火だねは麻ひもをほぐした「火口(ほくち)」にくるんで、ぐるぐると回して風を送って火にします。

 電気もマッチもない時代は、火が起こせないと料理もできませんし、明かりもとれません。実際に火おこしを体験して、昔の人の苦労が少しは感じられたかな?

     
 


 「まいぎり」で火おこしに成功したあとは、棒1本での「もみぎり」にもチャレンジしました。「まいぎり」よりはるか以前からの方法で、大人でもなかなか着火は難しいです。

 皆さん、一生懸命にがんばりましたが、残念ながら「もみぎり」の火おこしは成功せず・・。

 まほろんでは、いつでも体験できますので、ぜひ、まほろんに遊びに来たときに、リベンジしてくださいね♪