まほろん実技講座
「縄文ポシェットをつくろう」の様子

 平成26年8月2日(土)に、「縄文ポシェットをつくろう」を行いました。参加者は7名です。
 指定文化財展「法正尻遺跡と特別史跡三内丸山遺跡」にちなみ、三内丸山遺跡から出土した編み物、通称「縄文ポシェット」をモデルにして、クラフトテープでつくりました。
→モデルにした、三内丸山遺跡出土「縄文ポシェット」
※写真提供:青森県教育庁文化財保護課


1.縄文ポシェットをつくろう

 最初に、縄文時代の「容器」について学びます。
 容器には、粘土でつくった土器だけではなく、ツル・樹皮でつくったカゴなどもあります。
 今回は、三内丸山遺跡から出土した樹皮製の編み物、通称「縄文ポシェット」をモデルに、クラフトテープでつくります。

   

2.編み方

 “2本越え、2本もぐり、1本送り”の「網代編(あじろあ)み」で、底→胴の順に編んでいきます。
 単純なようで、とても難しい!これを、5,000年前の縄文人もしていたのか!と、参加者も感嘆しきりでした。

   

3.底を編む

 まずは底の部分から。
 「2本越えて…もぐって…」と呪文のように唱えながら、みなさん、とても真剣!編み方を間違えないように、悪戦苦闘です。

   

4.胴を編む

 続いて胴の部分。立ち上げた縦芯に、横芯を編み込んでいきます。
 だんだんと網代編みにも慣れ、編む楽しさも湧いてきました。

 
 

   
 いつの間にか“呪文”も聞こえなくなり、シーンと静まり返った会場。
 みなさん、時間を忘れて製作に没頭です!


 

5.できあがり!

 口の部分をうまく編み込んで完成!

 夏休みの自由研究のために参加した、というお兄ちゃん。とても上手にできました。自由研究、うまくまとまったかな?

   

 「ペットボトルホルダーにちょうどいい!」と、さっそく使い始めたのは、ご友人同士で参加されたお二人。とても素敵です。

 出土した三内丸山遺跡の縄文ポシェットには、トチの実が入っていたそうです。太古のロマンを感じますよね。
  参加者のみなさんは、どんなものを入れたのでしょう。習得した編み方で、いろいろな形の容器づくり、ぜひチャレンジしてみてください!