まほろん実技講座
「古代の印章をつくろう」の様子

  平成26年11月30日(日)に、まほろん実技講座「古代の印章をつくろう」を開催しました。参加者の皆さんは、自分でデザインした世界に一つだけの印章づくりに挑戦しました。
 
1.印章の歴史とつくり方の説明
 

 講座の初めに、まほろん職員が印章の歴史や、つくり方の手順、ポイントなどを参加者に説明しました。

  2.デザインを決める
 

 篆刻(てんこく)でもっとも多く使われるデザインは、古代中国で生まれた篆書(てんしょ)です。
 自分の名前の文字の篆書を選ぶ方が多かったですが、そのほかの字体やイラストを描く参加者もいて、とてもバラエティに富んでいました。

     
 
3.印面を整える

 きれいな印影にするために、彫る前に印面を紙やすりで整えて、平らにします。
 この作業が意外に難しかったとの感想も聞かれました。

  4.デザインの転写

 印面を整えたら、デザインをコピーした紙を印面に貼り付け、上からマジックで塗って転写します。1分ほど押しつけると、デザインが左右反対になって印面に写ります。

     
 
5.転写の修正
 

 転写したデザインが薄いところは、マジックで修正します。彫る部分の輪郭がハッキリしないと、ミスの原因になるので、丁寧に直しました。

  6.印刻の作成@
 

 いよいよ、石を篆刻台にはさんで、篆刻刀で彫り始めます。
 篆刻には、文字を浮かび上がらせる陽刻(ようこく)と、逆に文字の部分を彫る陰刻(いんこく)があります。
 より簡単な陰刻で行う方が多かったですが、それでも文字の輪郭に沿って彫るのは、とても細かい作業です。

     
 
7.印刻の作成A
 

 今回は、3名の小学生も参加しました。最年少は、なんと1年生!
 初めは応援してもらいましたが、途中からは、ほぼ自分だけでチャレンジ。ものすごい集中力で、頑張りました。

  8.印章が完成!
 

 細かい作業の連続でしたが、ついに、世界にたった一つの印章が完成!
 大変でしたが、満足していただけたようです。

     
 
9.記念撮影
 

 グループで参加の皆さんは、試し押しをしては、お互いの出来栄えを見比べあうなど、とても良い刺激になったようです。

  10.皆さんの作品
 

 最後に、まほろん保存用として押印していただいた方々の作品です。
 皆さん、本当に、お疲れ様でした!