まほろん実技講座

 「古銭をつくろう」の様子

 平成25年1月26日(土)に、まほろん実技講座「古銭をつくろう」を行いました。参加者の皆さんは、古代の「富本銭」、「和同開珎」、近世の「寛永通宝」、「天保通宝」の4種類の古銭づくりに挑戦しました。

 

.古銭について学ぶ
 最初に、まほろん職員の解説を聞きながらお金の歴史について学びました。
 また、講座では、古銭のミニ展示も行いました(写真下)。

     
 

2.鋳型をつくる
 古銭は、溶かした金属を鋳型に流し込んでつくります。写真は、金属を流し込むための湯道(古銭を枝のようにつないでいる部分)を彫っているところです。
 実は、この湯道をつくる作業がとても重要です。なぜなら、金属がうまく流れないと、鋳込みが失敗してしまう恐れがあるからです。

   

 

 

3.鋳込みの準備
 湯道が彫り終わったら、2つの鋳型を合わせて外れないように固定しました(写真右上)。
 一方で、鋳型に流し込む金属を七輪で熱して溶かし、‘とりべ’という注ぎ口をつけた容器に移し替えました。
 これで、鋳込むための準備が完了です。

     
 

4.鋳型に流し込む
 ‘とりべ’に入れた金属は、時間が経つと冷めて固まってしまうので、素早くかつ細心の注意を払って鋳型に流し込みました。
 なお、金属は、錫の合金(アロイ)を使用しました。

     
 

5.鋳型から取り外す
 鋳型が冷めるまでしばらく待って、その後は、いよいよ取り外しの作業。緊張する瞬間です。
 合わせた鋳型を取り外すと…きれいに鋳込めていました!
 この後、湯道から古銭を取り外しました。

     
 

6.古銭の整形
 最後に、古銭の縁のはみ出た部分(‘ばり’といいます)を紙やすり等を使って取り除いて整形しました。
 今回の講座でつくった4種類の古銭のうちの1つには、ひもを通す穴をつけたので、素敵な古銭ストラップ(写真右)もでき上がりました。