まほろん実技講座
「古代の竹笛をつくろう」の様子

 平成25年10月19日(土)に、まほろん実技講座「古代の竹笛をつくろう」を実施しました。受講者は、玉川村の江平遺跡から出土した奈良時代中頃(今から1,300年前)の竹製の横笛を参考に、「古代の竹笛」の制作を行いました。

 

1.解説

 玉川村の江平遺跡から出土した奈良時代の竹笛を例に、古代の笛やその使われ方について当館学芸員が説明をしました。
 

 

   
 

2.製作@

 ねずみ錐という特別な錐を使って、竹に穴を開けます。無理に回そうとするときりの刃が折れたり、竹が割れたりしますので、慎重に軽く回しながら、時間をかけて穴をあけています。

     
 

3.製作A

 小刀を使って、慎重に軽く回しながら、穴の形を整えていきます。そして無理に回そうとするときりの刃が折れたり、竹が割れたりします。

     
  4.製作B

 笛の中にたまった竹屑を取出し、歌口や表面を丁寧に紙やすりで磨きます。もう少しで、完成です。
     
  5.音の調整

 穴を開けた竹笛に、そっと息を吹き込み、音の高さや大きさを確認します。初めはなかなか音が出ませんでしたが、次第に良い音色が出始めました。
     
  6.記念写真

 完成した笛を吹きながら、皆で記念写真を撮りました。美しい音色をお伝えできないのが残念です。