まほろん実技講座
「鹿の角で装飾品をつくろう」の様子

 平成25年9月21日(土)に、まほろん実技講座「鹿の角で装飾品をつくろう」を実施しました。受講者は、縄文時代から使用されていた鹿の角製のヘアピンやペンダント等の装飾品を、砥石やヤスリ等の道具を用いて、「荒削り」→「整形」→「仕上げ」の順に製作する工程を体験しました。

 

1.材料への下書き

 初めに、縄文時代の鹿角製装飾品の説明をしてから、受講者に製作するヘアピンやペンダントなどの装飾品を決めてもらいました。その後、鹿の角に、鉛筆で下書きをしました。

 

   
 

2.ヤスリを使用した「荒削り」作業

 前日から水に付け置きして加工しやすくした鹿の角は、砥石や金ヤスリ等の現代の道具を使用して、「荒削り」をしました。受講者からは、「鹿の角は硬い」、「削ると嫌な臭いがする」などの声が聞かれました。

     
 

3.作業の様子

 今回の受講者は13名でした。装飾品の製作に入ってからは、集中して作業しました。装飾品の加工には、大変力がいるので、中には立って作業する方もいました。

     
  4.ヘアピンの「整形」作業

 金ヤスリを使った「整形」の作業では、何度も削っては、見たり触ったりして装飾品の形を確認していました。皆さんの作業を見ていると、全員が職人のようでした。
     
  5.紙ヤスリを使った「仕上げ」作業

 装飾品の形が出来た方から「仕上げ」の作業に入りました。目が細かい紙やすり(1,000番)を使用して、装飾品を何度も磨きました。すると、ヘアピンやペンダントは魔法にかけられたようにツルツルになりました!
     
  6.完成したヘアピンの使用状況

 「私のヘアピン、どうかしら?」と完成したヘアピンを髪に刺していました。「仕上げ」のときには、ヘアピンを磨きすぎると、髪に刺しにくくなるので注意!
     
  7.完成品

 今回は、ヘアピンやペンダントの装飾品を製作しました。完成後は、「整形」の段階で開けた穴にカラムシの紐を取り付けました。
   

 

 

8.装飾品を手にした受講者

 約3時間かけて完成しました。受講者の皆さんは、製作した装飾品の出来ばえに満足そうでした。