まほろん実技講座
「古代の染色にちょうせん」の様子

  平成25年8月3日(土)に、まほろん実技講座「古代の染色にちょうせん」を実施しました。午前の部と午後の部に、あわせて21名の方が参加し、タデアイを使った生葉染めを行いました。
 
1.古代の染色について解説
 講座の初めに、古代から行われていた生葉による藍染めの方法や色が染まる原理について解説しました。皆さん、よく理解されていたようです。
  2.見本を参考にする
 今回は、絹のスカーフを使って染色を行いました。実際に、模様付けした見本を参考に、自分の布に付ける模様をイメージしてもらいました。
     
 
3.布に模様となる「絞り」をつける
 絹布に模様を付けるため、輪ゴムやビー玉などを使って「絞り」をしました。この後、布が染まりやすくするため、ぬるま湯に浸しておきます。
 

4.タデアイの葉の刈り取り
 染液をつくるため、タデアイを栽培しているまほろんの「古代の畑」から、柔らかな大きな葉をつけた茎を約20本刈り取りました。

     
 

5.染液をつくる
@刈り取った茎から葉だけを取ります。この後、葉を軽く水洗いして汚れや虫などを取り除きます。
 


A葉の色素がでやすいように、ハサミで細かく刻んで2重にした不織布の中に入れます。※葉を細かく刻まないと、きれいな色に染まりません。

     
 

B水をはったボールの中で、タデアイの葉を入れた不織布をよく揉(も)みます。ドロドロの青汁状になり、泡立ってとろみがでてきたら染液の完成です。
 

6.染液に布を浸す
 染液に布を浸したり、取り上げたりの作業を繰り返すことで、布についた染液を空気に触れさせます。

     
 

7.日光にさらして発色させる
 布は軽く水気を切ってから、外で日光にさらすことで少しずつ青味がかります。この後、布の「絞り」を外し、布から緑色が出なくなるまでよく水洗いします。

  8.きれいに染まりました!
 これで絹布はきれいな薄い青色に染め上がりました。皆さん、絹布の染色の出来ばえに満足そうでした。