まほろん実技講座
「古代の染色にちょうせん」の様子

   平成24年8月4日(土)に、まほろん実技講座「古代の染色にちょうせん」を実施しました。午前の部と午後の部に、あわせて10名の方が参加し、タデアイを使った生葉染めを行いました。
 
1.古代の染色について解説
 講座の最初に、古代から行われてきた藍染めの方法について解説しました。みなさん真剣に話を聞いていました。
  2.布に模様となる「絞り」をつける
 染める絹布に模様をつけるため、輪ゴムとビー玉を使って「絞り」をつけました。布は色が染まりやすくするため、ぬるま湯につけておきます。
     
 
3.タデアイの葉の刈り取り
 まほろんの古代の畑で栽培しているタデアイを刈り取りました。
 

4.染液をつくる
@刈り取った葉は、水で洗ってから、ハサミで刻んで不織布の中に入れます。

     
 


A水を入れたボールの中で、タデアイの葉を入れた不織布をよく揉(も)んで染液を作ります。
 


B液ははじめ濃い緑色ですが、空気に触れるとだんだん青っぽく変化していきます。とろみが出てきたら、染液の完成です。

     
 
5.布を染める
 いよいよ染液に布を浸し、まずムラが出ないように液の中で布を揺り動かしたあと、さらに一定時間漬け置きします。
 

6.日光にさらして発色させる
 染めた布は、屋外で日光にさらして発色させます。この後、さらに、もう一度布を染め、再び日光にさらしました。

     
 

7.きれいに染まりました!
 最後に、緑の液が抜けるまで水洗いすると、完成です!
 タデアイの葉に含まれる物質が空気に触れて、日光にさらされることで発色し、見事な青色に変化します。その様子に、参加者の皆さんはとても感動されていました。この日は好天にも恵まれ、染まり具合も抜群でした。
 皆さん、絹布に思い思いの模様を染めることができ、とても満足されていました。