まほろん実技講座
「カラムシから布をつくろう@」の様子
 平成24年6月30日(土)に、まほろん実技講座「カラムシから布をつくろう@」を実施しました。本講座は全3回で、その1回目。カラムシの刈り取りから、繊維を取り出す‘苧(お)引き’までを体験しました。
 

1.刈り取り

 最初は、まほろん「古代の畑」に植栽しているカラムシを刈り取る作業です。4月下旬に芽を出したカラムシは、もう2mほどに生長しています。
 講座では、茎の部分だけを使用するので、葉の部分を取り除きます。職員の説明のあと、1人約15本を目安に刈り取りました。

     
 

2.カラムシを水に浸す  

 刈り取ってきたカラムシの茎の長さを切り揃えて、水の入った容器に約1時間ほど浸します。 水に浸すことにより、皮を剥(は)ぎやすくなります。

     
 

3.皮を剥(は)ぐ

 水に浸したカラムシの茎は、根に近い部分を手で折り、表皮と芯の間にできた隙間に指を入れて表皮を剥(は)ぎ取っていきます。

     
 

4.苧(お)引き 

 茎から剥(は)ぎ取った表皮から繊維を取りだす作業を、「苧(お)引き」といいます。板の上に表皮を置き、水をかけながら、金属製のスケッパー(へら)で、表面の緑色の色素を取り除いていきます。
 緑色の色素を取ると、「キラ」と呼ばれる光沢のある繊維が現れてきます。これがカラムシ織の材料になりますが、きれいな「キラ」にするのがなかなか難しく、力の入れ方などコツがいります。
 それでも、参加者の皆さんは、少しでもきれいな「キラ」に近づけるように、頑張りました。

     
 

 

 取り出した繊維は乾燥させて、7月21日(土)の次回の講座で、糸に撚(よ)る作業をします。