「まほろん開館10周年記念事業」の様子

  平成24年5月19日(土)に、まほろん開館10周年記念事業を行いました。平成13年7月に開館したまほろんは、今年で11年目を迎えます。震災の影響により延期せざるを得なかった記念式典を、このたび、1年越しに実施することができました。皆様、今後ともまほろんをよろしくお願い致します。
【記念式典】
 

1.会場の様子
 式典は、エントランスホールで実施しました。ご覧のように多数の方々にご出席いただきました。
 式典では、菊池徹夫館長が「福島県、そして東北の復興と日本文化の発展に寄与し、より豊かな次の10年に向け進んでいくことを誓う。」と、式辞を述べました。
 その後、福島県知事があいさつし、次いで福島県議会議長さん、白河市長さんから祝辞を頂戴しました。

 

2.大平千夏さんの作文発表
 祝辞の後、まほろんのすぐ南側にある白河南中学校の2人の生徒さんが、「まほろん開館10周年に寄せて」と題した作文を発表しました。
 同中学校2年生の大平千夏(おおひらちなつ)さんは、「まほろんで土器を修復していることを知り驚いた。(震災後の私たちは)丁寧に心を込めて直していくことが大切であると、まほろんに教えてもらった。」と述べました。

     
 
3.穂苅紗衣さんの作文発表
 大平千夏さんに続いて、同中学校3年生の穂苅紗衣(ほがりさえ)さんは、「まほろんは何度来ても新たな発見があり、目が離せない。歴史を通し、日々変わっていくことの大切さを、まほろんは進化することで教えてくれている。」と発表しました。
  4.テープカット
 来賓の方々によるテープカット。10年という節目の年を迎え、新たなまほろんのスタートです!
     
【子ども達が伝える郷土芸能】
 

1.鹿嶋神社白河提灯まつり
             浦安の舞
(白河市)
 白河市の伝統行事である‘提灯まつり’で行う浦安の舞。美しい巫女さんの衣装をまとった中学生4人が素晴らしい舞を披露しました。
 

2.上平の子どもじゃんがら(いわき市)
 いわき市に伝わる郷土芸能の‘じゃんがら念仏踊り’を、同市小川町上平(うわだいら)の子どもたちが行いました。
 この子どもじゃんがらは、郷土の伝統芸能を継承する中で、健全で明るく成長する事を願って行われているとのことです。

     
【ふくしまの匠−漆工・竹細工・つる細工−】
 

1.会津の漆工人(会津若松市)
 縄文時代の漆塗りの櫛を復元製作する様子が披露されました。
 見学されたお客様の中には、親が漆製品をつくっていたので、懐かしい雰囲気がしますと話していた方もいました。

 

2.三島町のつる細工(三島町)
 手前の女性はヒロロ(※湿地に生える細長い草)細工、奥の男性はマタタビ(※枝の部分を薄く削いだもの)細工の製作実演です。写真右上はマタタビ細工の製作途中の様子です。

     
 

3.雄国竹細工保存会(喜多方市)
 根本が反るように曲がっている‘根曲がり竹’を使用した竹細工づくりの実演。‘根曲がり竹’は、やわらかくて丈夫であるため、竹細工づくりに適しているそうです。
 また、竹細工づくりを熱心に体験されるお客様もいました(写真右)。