まほろん実技講座
「古代の印章をつくろう」の様子

 平成23年8月28日(日)に、まほろん実技講座「古代の印章をつくろう」を行いました。‘印章(いんしょう)’とは、ハンコのこと。古代において、自己の表示・所有・権利・義務などを示すものとして文字・図などを彫刻した‘印章’が使われました。参加者のみなさんは、名前やマークなど、自分の好きなデザインの印章づくりを楽しまれました。

  1.印面を平らにする

 印章の材料は2cm角の高麗石を使用しました。まずは紙ヤスリで印面(ハンコにする面)を平らに削る作業。細かい凹凸を削って平らにすることで、押印した時にきれいに写ります。
     
 

2.彫る

@材料の石に自分の好きなデザインを描いた後は、印を彫るための専用の‘篆刻刀(てんこくとう)’を使って削って行きます。みなさん顔を近づけたり、時にはルーペで手元を拡大しながら細かい作業を続けます。

     
 


A‘篆刻刀(てんこくとう)’の他、ディバイダー(コンパスの一種)の針を使用して削りました。
 みなさんデザインをどうするかで悩んでおりましたが、削り始めると早かったです。素晴らしい集中力でどんどん作業が進みました。

   

 

 

3.試し押し

 彫り終わったら、いよいよ試しに押印!。押印でうまく表現されない部分や、削り足りない箇所を微調整して、仕上げます。

   

 

4.印章の完成!

  印章を持って記念撮影!みなさん頑張って削って、オリジナルの印章が完成しました!
 写真中央下の小学生は、自分の「蔵書印」を作りたくて参加したとのこと。世界に一つだけの印章、大事に使って下さいね♪