「縄文土器づくり上級編
 @形づくり・A文様づけ」の様子

 平成23年1月22・29日(土)に、まほろん実技講座「縄文土器づくり上級編@形づくり・A文様付け」を行いました。15名の方が参加し、2日間かけて、より本物に近い土器をつくることを目標に行いました。

  1.形をつくる

@土器は、丸めた粘土を平らに押しつぶして底をつくったら、その上に粘土ひもを積み上げていきます。講座は、まほろん収蔵の本物の縄文土器を見本として行いました。写真の縄文土器は、飯館村宮内A遺跡から出土したものです。
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Aまほろん収蔵の縄文土器の中には、形や文様が複雑なものがたくさんあります。写真の縄文土器も@と同じく飯館村宮内A遺跡から出土したものですが、算盤玉のような形をつくるのが結構大変!上に粘土ひもを重ねるごとに、粘土の重みで形がつぶれてくるのです。時々、形を修正しながらつくっていきました。
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  2.装飾をつける

 見本は磐梯町天光遺跡出土の縄文土器。この土器のポイントは、上についている4つの取っ手のような装飾です。粘土ひもで装飾の土台をつくり、そこに徐々に肉づけをしていきます。
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3.文様をつける

@上記の磐梯町天光遺跡の縄文土器を見本として、別の受講者が胴の部分にある渦巻きの文様をつけているところです。渦巻きの文様等は、細い粘土ひもを貼りつけてつくります。文様づけは根気のいる作業です。

     
 


Aこちらの縄文土器は、天栄村桑名邸遺跡から出土したもの。立体的な装飾が目を引きます。今回見本とした縄文土器の中では一番大きく、高さは約43cm。受講者の方の作品も大作となりました♪

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B一番人気だったのは、4人の方が見本とした天栄村桑名邸遺跡出土の縄文土器。みなさん文様づけの最終段階。あと少しで完成という場面です。
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※完成した縄文土器は、陰干しでじっくり乾燥させ、下記の日程で野焼きをします。
★「縄文土器づくり上級編B野焼き」の日程
日時:3月13日(日)、10:00〜16:00

 

※また、まほろんの体験活動室でも、2月1日(火)〜2月13日(日)の期間、「土器づくり」を行います。こちらは事前の申し込みは不要で、来館時に小型の土器がつくれます(材料費:粘土1kg100円、所要時間:1時間程度)。お気軽にご参加下さい。つくった土器は、上記の「縄文土器づくり上級編B野焼き」で一緒に焼きます。