「土器の野焼き上級編」の様子

 平成21年3月14日(土)に、まほろん実技講座「土器の野焼き上級編」を行いました。あいにくの雨でしたが、屋根がついた場所(野外展示「平安時代の製鉄炉」の南側)での開催となりました。実技講座「土器の野焼き上級編」でつくった土器以外にも、体験活動室メニュー「土器づくり」でつくった土器も一緒に焼きました。

     
 

1.地面の乾燥
 土器を焼く前に、地面の乾燥をしっかりと行います。これは、地面に水分が含まれていると、土器が割れる原因となるためです。

  2.‘あぶり’の作業@
 土器は、いきなり火の中には入れず、周囲に置いて‘あぶり’の作業を行います。急激な温度変化も、土器が割れる原因となるので、徐々に土器の温度を上げて行きます。また、土器に含まれている水分を完全に飛ばす目的も兼ねています。
 
         
   

 
  3.‘あぶり’の作業A
 オキを火床の周囲にかき分け、中央に土器を並べます。
  4.‘あぶり’の作業B
 今度は、周囲で木材を燃やして、土器の温度を上げていきます。
 
         
   

 
  5.本焼きの作業@
 いよいよ本焼きです。木材を積み重ねて、土器が隠れるように完全に覆います。
  6.本焼きの作業A
 積み重ねた木材が一気に燃え上がります。ここまで来たら、後は待つだけです。
 
         
   

 
  7.本焼きの作業B
 10分位経つと、徐々に土器の姿が見え始めました。うまく焼けているかどうか、緊張するひと時です。
 

8.焼き上がり
 木材が全て燃焼した直後は、土器もかなり熱くなっています。素手でつかめるようになってから、土器を受け取りに来たお客様にお持ち帰りいただきました。