実技講座

 古代のガラス技術にふれよう


 11月29日(土)、実技講座「古代のガラス技術にふれよう」が行われ、14名のみなさんが参加されました。

● ガラスの歴史 

 実際にガラスの勾玉を作る前に、職員からガラスの歴史についてのお話がありました。まほろん収蔵の矢吹町弘法山古墳出土のガラス玉についても実見していただきました。

   

● 鋳型づくり

 今回は、耐熱石膏を彫刻刀で削り、勾玉の鋳型を作りました。彫刻刀で平滑な面を作るのはけっこう大変な作業です。

   

● ガラス片を入れる

 濃紺、水色、黄緑、えんじ色の4色のガラスを準備し、砕片を鋳型に入れていきます。溶ける段階ですきまが埋まるので、かなりの量を盛りつけます。

   

● 鋳こみ作業

 七輪で炭火をおこし、その上に鋳型を置き、蓋をかぶせてドライヤーで風を送ります。温度は900度前後まで上げてガラス片を溶かします。七輪の空気孔からはガラスの溶けるようすを観察することができます。

   

● 磨き作業

 鋳型から外して、バリを取り、砥石やヤスリを使って仕上げていきます。最後に金属磨き粉で磨きあげるときれいなガラスの光沢が出てきます。