木簡づくりのようす

 平成19年1月20日(土)に研修室と実習室で、鉄器づくりに参加された12名のみなさんが参加し、木簡づくりを行いました。

■ 道具と見本

 今回は、11月25・26日の鉄器づくりで作った刀子(とうす:昔のナイフ)を使って、いわき市から見つかった荷札木簡を実物大で作ることにしました。製作前に、職員から木簡についての説明と、刃物の取り扱いについての諸注意事項がありました。

   

■ 木簡を削る1

 小学生も参加し、自分が作った漆塗りの刀子を使って、木の板を木簡の形に仕上げていきます。柄と鞘にはヒノキを使っています。刀子の切れ味は、小学生でもサクサク切れ、さすが本物の刀子は違うことをみんなが実感しました。

   

■ 木簡を削る2

 大体の形に仕上がったら、現物の形に近づけるために下半部を薄く削っていきます。

   

■ 刀子を研ぐ

 木簡を削る上で、更に切れ味が必要と思った場合は、すかさず製作者の刀匠の方たちに研いでもらいます。

   

■ 文字を書く

 カーボン紙で文字を写し取ってから、墨で文字を書いて出来上がりです。墨は円面硯や風字硯で固形墨をすって、濃いめに仕上げたものを使うととにじみません。

   

■ できあがった木簡

 出来上がった木簡を見て、刀子の使いごごちを再確認しました。。