平安時代の製鉄炉

 

 飛鳥時代から平安時代にかけて、福島県の相馬地方では、盛んに製鉄が行われるようになりました。奈良〜平安時代になると送風装置として「踏みふいご」が作られ、効率的に製鉄が行われます。この製鉄炉は、南相馬市原町区鳥打沢A遺跡でみつかったものがモデルとなっています。

 


 「踏みふいご」は、シーソーのような板を踏んで風を起こす装置です。踏みふいごから炉までは、送風管を設置して風を送っていました。  炉は、長方形の箱形をしたもので、木炭と砂鉄を入れて不純物を流し出し、純度の高い鉄を取り出します。