■まほろんの夏休み体験活動■
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まほろんでは、県内小中学校の夏休み期間に併せて、７月18日（水）から８月26日（日）まで、『夏休み特別体験メニュー』として「弓矢・やり投げに挑戦しよう」「砂鉄選別」「バックヤードツアー」を実施しました。
「弓矢・やり投げに挑戦しよう」は縄文時代に使用された弓矢をパネルを用いて解説し、復元した弓矢とやりで、的に当てる体験活動です。例年人気のあるメニューで、お盆の帰省の際の楽しみにしている来館者もいるほどです。屋外の暑さも忘れて、何度も体験するお子さんも多くみられました。
「砂鉄選別」は11月３日（土）・４日（日）に行われるまほろんイベント「古代の鉄づくり」の砂鉄採取とＰＲを兼ねて実施しました。「砂鉄選別」は近世に行われた「鉄穴（かんな）流し」をモデルとし、樋（とい）の水流を利用し砂から砂鉄を採取する方法です。体験者は掌（てのひら）を流水に浸して、屋外の暑さをしばし忘れて涼しげな様子でした。このたび選別された砂鉄は、「古代の鉄づくり」で活用させていただきます。
「バックヤードツアー」は収蔵庫見学と遺跡から出土した本物の土器に触る体験で、７月23日（月）〜29日（日）、８月13日（月）〜19日（日）の午前と午後の１回ずつ行いました。見学者の皆さんは、収蔵庫に入って広さや収蔵品の量を体感し、本物の土器に触れることで重さや手触りを実感しました。貴重な体験ができたとの感想を多くいただきました。
このほか火おこしや勾玉づくりなどの常時体験メニューも行い、子どもさんばかりでなく、多くの大人の方々にも夏休み期間中の体験活動を楽しんでいただきました。
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＜前回の「古代の鉄づくり」の様子＞ |
開催日：平成24年11月３日（土）・４日（日）
11月３日（土）・４日（日）に「古代の鉄づくり」を行います。現在、製鉄イベントに向けて、羽口（はぐち）や炉づくりなど準備作業を行っているところです。
今回、まほろんでの鉄づくりは、第５回目となりますが、炉の規模は、150�僉�60�僂帆芦鵑裡換耋Г汎韻献汽ぅ困任后�
モデルとする製鉄炉は、原町火力発電所建設に伴う発掘調査で発見された南相馬市長瀞（ながとろ）遺跡の15号炉で、Ｔ字型に配された踏みふいごや羽口も発見された状況を参考にします。
１日目は朝９時30分から午後７時まで操業を行い、２日目は朝10時頃から炉の解体を行い炉の中にできた鉄を取り出す予定です。
まほろんでは、１日目の製鉄炉操業の際に炉内に風を送る「ふいご」を踏んでくださる方（番子<ばんこ>さん）を募集しています。皆様の参加を心よりお待ちしております。
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| ＜まほろんのカラムシ＞ | ＜完成したコースター＞ |
■体験学習■
実技講座「カラムシから布をつくろう」
この講座は、まほろんで栽培するカラムシという植物から繊維を取り出し、糸を紡（つむ）いで、布に編み上げるまでの過程を体験するもので、３回にわたる講座に多くの方が参加しました。
第１回の６月30日（土）には、参加者が刈り取ったカラムシの茎の表皮から繊維を取り出す「苧（お）引き」に挑戦。第２回の７月21日（土）には、その繊維を紡いで糸をつくりました。
第３回の９月１日（土）には、布づくりに挑戦しました。この講座の布づくりでは、毎年、アンギン編みと呼ばれる技術を取り入れています。今回は、越後地方（新潟県）に伝わる“越後アンギン”という緯（よこ）糸を３本使う技法で、きめの細かいコースターを仕上げました。アンギン台の上でコモツチ（菰鎚）を結び付けた経（たて）糸と緯（よこ）糸を交互に絡（から）めていく作業は根気のいるものです。
参加者は、古来からの布づくりの大変さを実感しながらも、衣服をつくる技術の大切さについて学びました。
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| ＜染めあがった作品を手にする参加者＞ |
実技講座「古代の染色にちょうせん」
連日猛暑の中、８月４日（土）に開催しました。今回は、平安時代の『延喜式（えんぎしき）』に記載される縹（はなだ）色を求めて、タデアイ（藍）の生葉染めを行いました。当時の縹色は、藍で染められた色のことを指し、濃い順に深縹（こきはなだ）・中縹（なかはなだ）・次縹（つぐはなだ）・浅縹（あさはなだ）の４段階に分けられていました。このような、色を付けた藍染めは、防虫効果や布を丈夫にすることから、古くから衣服などに利用されていたようです。
講座では、初めに絹のスカーフにビー玉や輪ゴムなどで模様付けを行いました。その後、参加者は、まほろん古代の畑からタデアイを摘み取って染液をつくりました。絹布は、染液に浸したあと、日光にさらすことで緑色から青色に染まっていく様子がわかりました。最後に、絹布を水洗いして完成です。
参加された皆さんは、それぞれの模様を付け、青空に似たような縹色に染めあがった作品に満足していました。